充電式カイロのデメリット|使い捨てとの違い・安全性・寿命

温かさが続く時間の比較。使い捨ての桐灰カイロは24時間と12時間、充電式はHAGOOGIが4〜14時間、mottoleが1.5〜5時間、Francfrancが1.5〜3.5時間 コラム

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充電式カイロの弱点は、使い捨てより温かさが続かないことです。10,000mAhの大きな製品でも低温で7〜14時間、小さな製品だと高い設定で1時間半ほどしか持ちません。使い捨ては、種類によって8〜24時間と表示されています。

そのほかに、充電を忘れると使えない、最初の出費が大きい、電池が劣化する、リチウムイオン電池ならではの事故がある、という点があります。

温かさが続く時間が短い

いちばん差が出るのは、続く時間です。下の図は各社の表示を並べたものです。

温かさが続く時間の比較。使い捨ての桐灰カイロは24時間と12時間、充電式はHAGOOGIが4〜14時間、mottoleが1.5〜5時間、Francfrancが1.5〜3.5時間

測り方はそろっていません。使い捨ての時間は都条例にもとづく測定値で、体に当てたときは多少変わると書かれています。Francfrancは室温25℃での値なので、寒い屋外ではもっと短くなると考えておくのが無難です。

充電式は、温度を上げるほど早く切れます。HAGOOGI OT-96Hは低温で7〜14時間ですが、高温だと4〜6時間です。外で半日過ごすなら、充電式1台より使い捨てのほうが手間がかかりません。

使う前に充電がいる

使い捨ては袋から出せば温まりますが、充電式は前の晩に充電しておく必要があります。寒い朝に出かけようとして電池が切れていると、その日は使えません。

モバイルバッテリー機能つきの製品は、スマホに使ったぶんだけカイロの時間が減ります。4,000mAhの製品でスマホに取り出せるのは約0.7回ぶんで、カイロとして使ったあとはさらに少なくなります。製品による違いはモバイルバッテリー機能付きカイロの選び方の表で比べています。

温度は使い捨てより低い

充電式の設定温度は45〜60℃くらいです。使い捨ての桐灰カイロは最高61℃、熱さを売りにしたマグマは最高74℃と表示されています。とにかく熱いものがほしい人には、充電式は物足りないかもしれません。

製品 温度 出どころ
桐灰カイロ 貼らないタイプ 最高61℃・平均51℃ メーカー表示の測定値
桐灰カイロ マグマ 貼らないタイプ 最高74℃・平均61℃ メーカー表示の測定値
HAGOOGI OT-96H 3段階(40〜55℃) 商品ページ
Libetee 電子カイロ 3段階(40/50/60℃) 商品ページ
Life on Products LCAEA002 2段階(45/55℃) 商品ページ

逆に、温度を選べるのは充電式の長所です。使い捨ては途中で温度を下げられません。

買うときの出費が大きい

充電式は1,500〜4,500円くらいです。使い捨ては、ビックカメラの楽天店で11月3日に見たところ、ホッカイロの貼らないレギュラー30個入りが840円(1個28円)、桐灰カイロの貼らないタイプ10個入りが490円(1個49円)でした。

1個28円で計算すると、1,518円のカイロは54個ぶん、3,980円のカイロは142個ぶんです。毎日1個使うなら、3,980円の製品はひと冬(約90日)では元が取れず、2シーズン目の途中で追いつきます。週に数回しか使わない人は、もっと先になります。

電池は少しずつ劣化する

中身はモバイルバッテリーと同じリチウムイオン電池なので、充電をくり返すと持ち時間が短くなります。充電式カイロの商品ページには充放電の回数が書かれていないものがほとんどですが、一般的なモバイルバッテリーでは500回が目安です(エレコムのDE-C88-10000BKは500回と表示)。

毎日1回充電して、冬の3か月だけ使うなら約5シーズンぶんの回数です。ただし電池は使わなくても時間とともに弱るので、回数どおりに持つとは限りません。買った年より持ちが悪くなったら、劣化のサインと買い替え時期の目安が参考になります。

充電式カイロの安全性

発煙・発火の事故

消費者庁は2024年12月に、暖をとる製品の事故をまとめて発表しました。2014年4月から2024年9月までの事故情報68件のうち、リチウムイオン電池が原因と考えられるものは32件。発煙・発火・過熱が18件、火災が9件で、使っている最中が13件、充電中が11件でした。

事例のひとつは充電式カイロです。海外の出品者から買った製品が充電のあと変なにおいがして、ポケットの中で使っていたところ発煙し、取り出して落としたときに発火して溶けたというものです。

持ち歩くものなので、落としたあとやへこんだものは使わないこと、充電は目の届くところでして、終わったらプラグを抜くことが基本です。消費者庁は、購入前に安全性を考えることとリコール情報の確認も呼びかけています。

低温やけど

NITE(製品評価技術基盤機構)の資料では、44℃で3〜4時間、46℃で30分〜1時間、50℃で2〜3分で低温やけどになると言われています。押しつけられている部分は、さらに短い時間で起こります。

充電式の設定温度はこの範囲に重なります。肌に直接当てない、同じ場所に当て続けない、寝るときに布団へ入れたまま使わない。この3つは使い捨てでも同じです。

飛行機と捨て方

使い捨てと違って、充電式カイロにはリチウムイオン電池が入っています。飛行機に持っていくときは、航空会社の案内を出発前に確かめてください。モバイルバッテリーの扱いは飛行機の持ち込みルールに書いています。

捨てるときも、燃えないごみには出しません。自治体の小型家電や電池の回収に出します。出し方は自治体別の捨て方で確かめられます。

充電式カイロの仕組み

使い捨ては、中の鉄粉が空気中の酸素と反応するときの熱で温まります。充電式は、電池の電気でヒーターを温める電気製品です。電子カイロ、電気カイロと呼ばれるものも同じです。だからスイッチで止められ、温度も変えられますが、電池が切れると冷めます。

充電式が向いている人

通勤や通学の行き帰り、屋外で1〜2時間過ごすくらいなら、充電式で足ります。ごみを出したくない人、温度を調整したい人にも合います。朝から晩まで外にいる日は、使い捨てを併用するのが確実です。

長く使える:HAGOOGI 充電式カイロ(OT-96H)

5,000mAhの筒が2本で合計10,000mAh。低温なら7〜14時間続き、今回の製品ではいちばん長く使えます。

温度を高くできる:Libetee 電子カイロ(分離式)

40・50・60℃の3段階で、2つに分けて両手で使えます。カイロとモバイルバッテリーは同時に使えません。

Libetee モバイルバッテリー機能付き電子カイロ(分離式)
created by Rinker

値段を抑える:Life on Products LCAEA002

4,000mAh・約138gで、45℃と55℃の2段階です。10月19日時点ではAmazonで1,500円台でした。

Life on Products ライフオンプロダクツ LCAEA002

よくある質問

充電式カイロのデメリットは何ですか?

温かさが続く時間が使い捨てより短いことが一番の違いです。使い捨ての8〜24時間に対して、充電式は製品と温度設定によって1.5〜14時間です。ほかに、充電を忘れると使えない、最初の出費が大きい、電池が劣化するといった点があります。

充電式カイロは危険ですか?

中にリチウムイオン電池が入っているので、発煙や発火の事故は起きています。消費者庁の2024年の発表では、海外の出品者から買った充電式カイロがポケットの中で発煙した例がありました。落としたものや、へこんだものは使わず、目の届くところで充電します。

充電式カイロの寿命はどのくらいですか?

商品ページに回数が書かれていない製品がほとんどです。一般的なモバイルバッテリーの目安は500回で、冬の3か月だけ毎日充電すると約5シーズンぶんです。ただし電池は使わなくても時間とともに弱ります。

充電式カイロと使い捨てカイロはどちらが安いですか?

1個28円の使い捨てと比べると、3,980円の充電式は142個ぶんです。毎日使っても2シーズン目の途中まで追いつきません。使う回数が少ない人は使い捨てのほうが安く済みます。

充電式カイロで低温やけどはしますか?

します。NITEの資料では、44℃で3〜4時間、46℃で30分〜1時間、50℃で2〜3分で低温やけどになると言われています。肌に直接当てず、同じ場所に当て続けないようにし、寝るときは使わないでください。

参考資料

2026年11月3日に確認。価格は確認時の表示で、変わることがあります。