モバイルバッテリーについて、よく聞かれることをまとめました。安全に関わる項目は、公的機関が公表している情報をもとにしています(最終確認:2026年9月13日)。
Q. モバイルバッテリーは飛行機に持ち込めますか?
A. 持ち込めますが、2026年4月24日からルールが変わりました。預け入れ荷物には入れられず、必ず手荷物として機内に持ち込みます。持ち込めるのは160Wh以下のものを2個までで、100Wh以下であっても個数の上限は2個です(「個数制限なし」とされているのはモバイルバッテリーではなく、機器から取り外した予備の電池です)。さらに、機内でモバイルバッテリーを充電することも、モバイルバッテリーから他の機器へ給電することも禁止されています。座席上の収納棚には入れず、手元で状態が見える場所に置いてください。一般的な5,000〜20,000mAhのモデルは100Wh未満なので、気をつけるのは容量より個数と使い方です。詳しくはモバイルバッテリーは飛行機に持ち込める?2026年新ルール解説で解説しています。
Q. 容量はどれくらい必要ですか?
A. スマホ約1回分なら5,000mAh、約2回なら10,000mAh、旅行や出張など余裕を持たせたいなら20,000mAhが目安です。ただし表示容量がそのまま使えるわけではありません。表記はセル(公称3.7V)での値で、USBの5Vへ昇圧する分だけ目減りするため、実際に取り出せるのは約65%です。詳しくはモバイルバッテリーの選び方 完全ガイドをご覧ください。
Q. 「PD対応」とは何ですか?
A. USB Power Delivery(USB PD)という急速充電の規格に対応していることを指します。対応機器同士をUSB Type-Cでつなぐと、短時間で充電できます。目安は、スマホなら20W前後、ノートPCと兼用するなら45W以上です。なお、両側がPDに対応していないと効果がないため、ケーブルと充電器も対応品かどうか確認してください。
Q. PSEマークは何を確認すればいいですか?
A. モバイルバッテリーは2019年2月から、PSEマークのないものを国内で販売できなくなりました。表示されるのは丸形のPSEマーク(特定電気用品以外の電気用品)で、本体かパッケージに、製造事業者または輸入事業者の名前と並べて記載されています。この義務は販売する事業者に課されるもので、個人が使うこと自体を罰する規定はありませんが、表示のない製品は国の技術基準への適合が確認されていません。確認方法はモバイルバッテリーのPSEマークとは?にまとめています。
Q. 寿命や買い替えの目安は?
A. リチウムイオン電池は充放電を繰り返すごとに少しずつ劣化します。何回もつかは製品によって差があり、300〜500回程度を目安とするものから、1,000回以上をうたうものまであります。正確な数値はメーカーの仕様表に記載されているので、そちらを確認してください。実用上は、満充電にしてもスマホを充電できる回数が目に見えて減ってきたら買い替えのサインです。詳しくはモバイルバッテリーの寿命と買い替えの目安をご覧ください。
Q. バッテリーが膨らんできました。使い続けても大丈夫ですか?
A. 使わないでください。膨張は内部でガスが発生しているサインで、元に戻ることはありません。国民生活センターも、電池に膨張がみられたら使用を控え、交換または適切に廃棄するよう呼びかけています。穴を開けてガスを抜こうとしたり、強い衝撃を与えたりするのは極めて危険です。燃えやすいものから離れた場所に置き、回収窓口に相談してください。扱いは膨らんだモバイルバッテリーの保管方法と処分で解説しています。
Q. 本体が熱いのですが、異常でしょうか?
A. 充電中にある程度温かくなるのは正常です。ただし、手で持てないほど熱い、充電していないのに熱を持つ、発熱に加えて膨らみや異臭がある、という場合は使用を中止してください。消防庁の調査では、モバイルバッテリーの出火原因として「高温下での使用、保管」が上位に入っています。夏場の車内や直射日光の当たる場所に置いたままにしないでください。
Q. 使わないときの保管方法は?
A. 高温になる場所(車内や直射日光が当たる場所)を避け、残量を50%前後にして保管すると劣化を抑えやすいとされています。完全に使い切った状態で長く放置すると過放電になり、充電を受け付けなくなることがあります。半年に一度は残量を確認してください。詳しくはモバイルバッテリーの正しい保管方法と寿命を延ばすコツをご覧ください。
Q. 古くなったモバイルバッテリーはどう捨てればいいですか?
A. 普通ゴミには出せません。リチウムイオン電池を内蔵しているため、ゴミ収集車や処理施設で圧縮・破砕されると発火します。消防庁の集計では、廃棄されたリチウムイオン電池等を回収中の塵芥車・ごみ処理関連施設から出火した火災が令和7年だけで213件発生しています。家電量販店などの回収ボックス、自治体の拠点回収、メーカーの回収窓口のいずれかに出してください。端子には絶縁テープを貼ります。詳しくはモバイルバッテリーの正しい捨て方をご覧ください。
Q. パススルー充電(本体を充電しながらスマホも充電)はしてもいいですか?
A. 対応をうたっている製品であれば使えます。ただし入力と出力が同時に行われるぶん発熱しやすく、非対応の製品で無理に行うと負担がかかります。仕様に明記があるかどうかを確認し、使うときは布団やクッションの上など熱がこもる場所を避けてください。仕組みはパススルー充電とは?で解説しています。