MOTTERU、準固体バッテリーのモバイルバッテリー3機種を9月から順次発売

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株式会社MOTTERUは2026年8月21日、新世代の「準固体バッテリー」を採用したモバイルバッテリー3機種を、2026年9月から順次発売すると発表しました。5,000mAhのMOT-MBSS5003、10,000mAhのMOT-MBSS10003、20,000mAhのMOT-MBSS20003の3モデルです。

あわせて公表された同社の意識調査では、モバイルバッテリーを選ぶときに最も重視する点として「安全性」が38.6%で、「容量」の15.4%を大きく上回りました。ここでは発表内容を整理したうえで、調査結果が示していることも見ていきます。

発売される3モデル

価格・仕様はいずれも同社の発表による参考値です。

型番 容量 重量 最大出力 参考価格(税込)
MOT-MBSS5003 5,000mAh 約106g USB-C PD 20W 4,970円
MOT-MBSS10003 10,000mAh 約182g USB-C PD 20W 6,640円
MOT-MBSS20003 20,000mAh 約329g USB-C PD 45W 11,080円

3機種とも急速充電対応のストラップ型USB-Cケーブルが付属し、保証期間は2年間です。

MOT-MBSS5003(5,000mAh)

サイズは72.5×55.5×19.5mm。同社は、ケーブル付きの準固体バッテリーとしては最小・最軽量クラスとしています。カラーはアーモンドミルク、ペールアイリスの2色。スマホ約1回分を持ち歩きたい人向けの大きさです。

MOT-MBSS10003(10,000mAh)

サイズは74×56×33mm。カラーはアーモンドミルク、スモーキーブラック、パウダーブルー、ラテベージュ、ペールアイリスの5色で、3機種のなかでは選択肢が最も多くなっています。

この容量帯には現行モデルのMOT-MBSS10002があり、置き換えではなく仕様の方向性が変わっています。同社の製品ページに記載されている値と並べると次のとおりです。

MOT-MBSS10002(現行) MOT-MBSS10003(新)
最大出力 PD30W PD20W
重量 約208g 約182g
参考価格(税込) 8,860円 6,640円
カラー 4色 5色

新モデルは約26g軽く2,220円安くなる一方で、最大出力は30Wから20Wに下がります。スマホの急速充電なら20Wでおおむね足りますが、タブレットや軽量ノートPCも充電したい場合は、出力の高い現行モデルや20,000mAhモデルのほうが合います。

MOT-MBSS20003(20,000mAh)

サイズは99.5×70.4×32.7mm。3機種で唯一USB PD 45W出力に対応し、ノートPCの充電も想定されています。カラーはアーモンドミルク、スモーキーブラックの2色。出張や防災用途に向く容量帯です。

準固体バッテリーとは

一般的なリチウムイオン電池は、電気を運ぶ電解質に液体を使っています。準固体バッテリーは、この電解質を粘土のような状態にしたものです。液体ではないため、本体が損傷したときに漏れ出したり、短絡して急激に発熱したりしにくいとされています。

MOTTERUによると、釘を刺す試験で従来の電池が激しく発煙・発火したのに対し、準固体バッテリーでは発火・発煙が見られなかったとしています。また充放電の繰り返しは2,000回以上(従来のリチウムイオン電池は約500回)、動作温度は-10〜60℃と説明されています。いずれも同社が公表している数値で、第三者機関による検証結果ではありません。

なお「準固体」「半固体」はメーカーによって呼び方が分かれますが、電解質を完全な固体にはせず、流動性を抑えた状態にしている点は共通です。電解質を完全に固体にした全固体電池とは別のものです。この種の電池を使った製品の選び方は安全なモバイルバッテリーの選び方|半固体電池と発火対策でまとめています。

「容量」より「安全性」で選ぶ人が増えている

MOTTERUは製品発表とあわせて、モバイルバッテリーに関する意識調査の結果も公表しました。2026年7月30日にインターネットで実施し、全国の20〜69歳の男女500名(うちモバイルバッテリー保有者250名)から回答を得たものです。

購入時に最も重視する点は次のとおりでした。

  • 安全性:38.6%
  • 容量:15.4%

また、39.0%が「発火・発熱が不安」と回答しています。実際に危険や不安を感じた経験がある人は40.2%で、内訳は「触れられないほど熱くなった」13.8%、「膨張・変形」10.6%、「落下などによる発火が不安」10.2%でした。

発火事故を「知っている」人は88.6%、事故を受けて考え方が変わった人は78.5%にのぼります。安全性がより高い製品であれば「500円以上高くても購入したい」と答えた人も56.6%いました。

この傾向は、実際の事故件数とも重なります。消防庁の調査では、モバイルバッテリーから出火した火災は令和4年122件、令和5年182件、令和6年290件と増え続けています(消防庁 令和8年1月29日公表)。詳しい内訳はモバイルバッテリーの発火確率は?原因と防止策を解説で扱っています。

PSEマークを必ず確認する人は2割

同じ調査で気になったのが、意識と行動のずれです。

  • メーカーに「安全性」を期待する人:79.6%
  • 購入時にPSEマークを必ず確認する人:20.8%
  • PSEマークを「知らない・確認したことがない」人:47.8%

PSEマークは、電気用品安全法の技術基準に適合していることを示す表示です。モバイルバッテリーは2019年2月から、この表示のないものを国内で販売できなくなりました。付くのは丸形のPSEマークで、本体かパッケージに、製造事業者または輸入事業者の名前と並べて記載されています。

安全性を気にしている人が8割いる一方で、いちばん手軽に確認できる表示を見ている人が2割というのは、もったいない状態です。確認方法はモバイルバッテリーのPSEマークとは?安全基準と確認方法を解説で解説しています。

なお、準固体バッテリーを採用していても、PSEマークの表示義務は変わりません。「安全な電池だから確認しなくてよい」ということではないので、購入時は同じように見てください。

いま買える半固体・準固体モデル

今回発表された3機種は2026年9月から順次発売のため、記事執筆時点では販売が始まっていないものがあります。同じ系統の電池を採用した、現在購入できるモデルを挙げます。

MOTTERU MOT-MBSS10002(現行の準固体モデル)

10,000mAh・約208gで最大PD30W出力。新しいMOT-MBSS10003より出力が高く、タブレットや軽量ノートPCも充電したい場合はこちらが向きます。発売を待たずに準固体タイプを使いたい場合の選択肢です。

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CIO SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless2.0 SS5K

5,000mAh・121gで、厚さ8.7mmの薄型モデルです。燃えにくい半固体電池を採用し、Qi2のワイヤレス充電にも対応します。カバンに入れたままにしがちな方に向きます。

CIO SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless2.2 SS10K

10,000mAhの半固体電池モデルです。容量を確保しつつ安全性も取りたい場合の選択肢になります。

SMARTCOBY SLIMII Wireless2.2 SS10K
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まとめ

  • MOTTERUが準固体バッテリー採用の3機種(MOT-MBSS5003/10003/20003)を2026年9月から順次発売
  • 参考価格は税込4,970円/6,640円/11,080円。20,000mAhモデルのみUSB PD 45W対応
  • 同社の調査では、購入時に最も重視する点は「安全性」38.6%が「容量」15.4%を上回った
  • 一方でPSEマークを必ず確認する人は20.8%にとどまる

電池の種類が何であれ、PSEマークの表示と保護機能の記載を確認するという基本は変わりません。日頃の扱い方についてはモバイルバッテリーの正しい保管方法と寿命を延ばすコツもあわせてご覧ください。

参考資料

製品の仕様・価格・調査結果はMOTTERUの公式発表に基づいています。同社の説明として紹介した試験結果や耐久性の数値は、第三者機関による検証ではありません。