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ノートパソコンは、USB-Cで充電できる機種ならモバイルバッテリーからも充電できます。ただ、スマホ用の20Wクラスでは力が足りず、つないでも充電が進まなかったり、使いながらだと減っていったりします。
ノートPCに使うときに見るのは、USB-Cポート1つから出せる最大のW数と、容量(Wh)の2つです。パッケージに大きく書かれた「合計○W」は、複数台を同時に充電したときの合計なので、ここでは当てになりません。
- まず、パソコンのACアダプタのW数を見る
- 「合計○W」ではなく「1ポートの最大」を見る
- コンセント一体型は、バッテリーだけだと出力が下がる
- 容量は、20,000mAhでMacBook Air 1回分ほど
- 飛行機に持ち込めるのは100Wh以下が目安
- ノートPCを充電できる12機種
- 使い方で分けると
- MacBook Airや薄型ノートを軽く持ち歩くなら:CIO SMARTCOBY TRIO 20000mAh
- 14インチのMacBook Proまで安く済ませるなら:UGREEN 100W 20000mAh
- ケーブルを持ち歩きたくないなら:Anker Power Bank(20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)
- 充電器と1台にまとめるなら:Anker Prime Power Bank(9600mAh, 65W, Fusion)
- 16インチのMacBook Proや、飛行機で持てるいちばん大きいものなら:Anker Prime Power Bank(27650mAh, 250W)
- よくある質問
まず、パソコンのACアダプタのW数を見る
必要なW数の目安は、パソコンに付いてきたACアダプタに書いてあります。アダプタと同じかそれ以上のW数を出せるモバイルバッテリーなら、ふだんと同じ速さで充電できます。下回ると充電はゆっくりになり、重い作業をしながらだと残量が減っていくこともあります。
MacBookの場合、Appleの技術仕様では次のとおりです。
| 機種 | 付属のアダプタ | 高速充電に要る出力 | バッテリー |
|---|---|---|---|
| MacBook Air 13インチ(M5) | 40W | 70W以上 | 53.8Wh |
| MacBook Air 15インチ(M5) | 40W | 70W以上 | 66.5Wh |
| MacBook Pro 14インチ(M6) | 70W(推奨最小60W) | 96W以上 | 72.4Wh |
| MacBook Pro 14インチ(M5 Pro・M5 Max) | 70Wまたは96W(推奨最小70W) | 96W以上 | 72.4Wh |
| MacBook Pro 16インチ(M5 Pro・M5 Max) | 140W(推奨最小94W/70W) | 140W以上 | 99.6Wh |
Apple「MacBook Air 技術仕様」「MacBook Pro 技術仕様」から(2026年10月28日時点)。16インチの推奨最小は、M5 Proが94W、M5 Maxが70W。
MacBook Airなら65W前後で足ります。14インチのMacBook Proは60〜70W以上、16インチは100W以上あると安心です。Windowsのノートも同じで、アダプタに「65W」「100W」などと書いてある数字が目安になります。
「合計○W」ではなく「1ポートの最大」を見る

商品名のW数と、1ポートで出せるW数は同じとは限りません。
- Anker Prime Power Bank(20000mAh, 200W):合計は200Wですが、USB-Cは1ポートあたり最大100W
- UGREEN 165W 巻取式(PB726):165Wは100W+65Wの合計。1ポートなら最大100W
- Anker Power Bank(20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル):合計87W、USB-Cは最大65W
どれもノートPCは充電できますが、16インチのMacBook Proを140Wで充電できるわけではありません。140Wを1ポートで出せるのは、上の図ではAnker Prime Power Bank(27650mAh, 250W)とAnker 737 Power Bankの2機種です。
もうひとつ、パソコンとスマホを同時につなぐと、パソコン側のW数が下がるモデルがほとんどです。たとえばAnker 537 Power Bank(PowerCore 24000, 65W)は、1台なら65Wですが、USB-Cを2つ使うと45Wと20Wに分かれます(Anker)。
コンセント一体型は、バッテリーだけだと出力が下がる
コンセントに挿して充電器にもなるタイプは、表示のW数が「充電器として使ったとき」の値のことがあります。
- Anker 733 Power Bank(GaNPrime PowerCore 65W):充電器としては最大65W、バッテリーとしては30W(Anker)
- CIO SMARTCOBY Pro PLUGⅡ:充電器としては最大67W、コンセントから抜くと最大45W(CIO)
- Anker Prime Power Bank(9600mAh, 65W, Fusion):充電器でもバッテリーでも最大65W(Anker)
外でノートPCに使うなら、コンセントから抜いたときのW数を確かめてください。
容量は、20,000mAhでMacBook Air 1回分ほど
ノートPCのバッテリーはWh(ワット時)で書かれているので、モバイルバッテリーもWhで比べると分かりやすくなります。20,000mAhのモバイルバッテリーは72Wh前後です(UGREEN・MOTTERUの表記)。
ただ、モバイルバッテリーの中の電池の電圧から、パソコン向けの20Vに上げるときに目減りするので、表示のWhがそのままパソコンに入るわけではありません。メーカーの公表値でも、20,000mAhでMacBook Air 13インチに約1.3回(UGREEN 100W 20000mAh)、27,650mAhでMacBook Airに約1回(Anker Prime 27650mAh)です。
53.8WhのMacBook Air 13インチなら、20,000mAhで1回分ほど。72.4Whの14インチMacBook Proだと、20,000mAhでは満充電までは届かないと考えておくのが無難です。容量を増やすほど重くなるので、出先でどれだけ足したいかと重さの兼ね合いで決めることになります。
飛行機に持ち込めるのは100Wh以下が目安
モバイルバッテリーは預け荷物に入れられず、機内に持ち込めるのは160Wh以下を2個までです(国土交通省)。100Whを超えるものは航空会社への確認が要ります。また2026年4月24日からは、機内でモバイルバッテリーを充電したり、ほかの機器に給電したりすることもできなくなりました。
ノートPC向けの大容量モデルで気になるのが、この100Whの線です。Anker Prime Power Bank(27650mAh, 250W)は99.54Wh(Anker)で、100Whに収まるぎりぎりの大きさです。20,000〜25,000mAhなら100Whを超えることはまずありません。詳しくはモバイルバッテリーは飛行機に持ち込める?に書いています。
ノートPCを充電できる12機種
| 製品 | USB-C 1ポートの最大 | 容量 | 重さ | Amazonの価格 |
|---|---|---|---|---|
| Anker Prime Power Bank(27650mAh, 250W) | 140W | 27,650mAh | 約665g | 24,990円 |
| Anker 737 Power Bank(PowerCore 24000) | 140W | 24,000mAh | 約630g | 15,990円 |
| Anker Prime Power Bank(20000mAh, 200W) | 100W | 20,000mAh | 約540g | 22,990円 |
| Anker Power Bank(25000mAh, 巻取り式USB-Cケーブル) | 100W | 25,000mAh | 約595g | 17,990円 |
| UGREEN 165W 巻取式 PB726 | 100W | 20,000mAh | 約530g | 8,480円 |
| UGREEN 100W 20000mAh | 100W | 20,000mAh | 約420g | 6,998円 |
| CIO SMARTCOBY TRIO 20000mAh | 67W | 20,000mAh | 約333g | 8,000円 |
| Anker Power Bank(20000mAh, 87W, ケーブル内蔵) | 65W | 20,000mAh | 約430g | 6,720円 |
| エレコム DE-C50L-20000BK | 65W | 20,000mAh | 約454g | 7,647円 |
| Anker 537 Power Bank(PowerCore 24000, 65W) | 65W | 24,000mAh | 約500g | 11,200円 |
| Anker Prime Power Bank(9600mAh, 65W, Fusion) | 65W | 9,600mAh | 約308g | 16,990円 |
| MOTTERU MOT-MB20001 | 60W | 20,000mAh | 約350g | 7,990円 |
出力と重さはAmazonの商品説明・商品情報、価格は2026年10月28日のAmazonの表示。価格は変わります。
20,000mAhで65〜100W出せるモデルは、表では6,000〜8,000円台のものが多くなっています。140Wが要るのは16インチのMacBook Proくらいなので、多くの人は65〜100Wの20,000mAhで足ります。
使い方で分けると
MacBook Airや薄型ノートを軽く持ち歩くなら:CIO SMARTCOBY TRIO 20000mAh
20,000mAhで約333g。上の表の20,000mAhではいちばん軽いモデルです。USB-Cは1ポートで最大67W。USB-C 2ポートで同時に使うときは合計65Wまでで、パソコンの組み合わせによっては2台同時に充電できないことがあります(CIO)。
14インチのMacBook Proまで安く済ませるなら:UGREEN 100W 20000mAh
USB-C1が最大100Wで、14インチのMacBook Proの推奨最小(60〜70W)を上回ります。約420g、Amazonで6,998円。もう1つのUSB-Cは最大30W、2〜3台を同時につなぐと合計65Wになります(UGREEN)。UGREENの公表値で、MacBook Air 13インチに約1.3回分です。
ケーブルを持ち歩きたくないなら:Anker Power Bank(20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)
本体からUSB-Cケーブルが出ていて、ケーブルを忘れる心配がありません。USB-Cは最大65W、約430g。内蔵ケーブルからバッテリー本体へも最大65Wで充電できます(Anker)。
充電器と1台にまとめるなら:Anker Prime Power Bank(9600mAh, 65W, Fusion)
コンセントに挿せば65Wの充電器、抜けばモバイルバッテリー。どちらで使っても最大65W出せるのが、Anker 733やSMARTCOBY Pro PLUGⅡとの違いです(Anker)。約308gと軽いぶん、容量は9,600mAhとノートPCには少なめなので、出先で少し足す使い方向けです。
16インチのMacBook Proや、飛行機で持てるいちばん大きいものなら:Anker Prime Power Bank(27650mAh, 250W)
USB-Cの2ポートがどちらも最大140W。99.54Whで100Whに収まり、機内に持ち込めます(2個まで、機内での使用は不可)。約665gと重く、24,990円と高めなので、140Wが要る人や容量を最優先する人向けです。
よくある質問
モバイルバッテリーでノートパソコンは充電できますか?
USB-C(USB PD)で充電できるノートパソコンなら充電できます。パソコンのACアダプタと同じくらいのW数を、USB-Cポート1つから出せるモバイルバッテリーを選んでください。
ノートパソコンには何W必要ですか?
付属のACアダプタのW数が目安です。Appleの技術仕様では、MacBook Air(M5)は40Wのアダプタが付属で、70W以上で高速充電。14インチMacBook Proは70Wまたは96W、16インチは140Wのアダプタが付いています。
20000mAhでMacBookは何回充電できますか?
メーカーの公表値では、20,000mAhでMacBook Air 13インチに約1.3回(UGREEN)です。14インチのMacBook Pro(72.4Wh)は、20,000mAhでは満充電までは届かないと考えておくのが無難です。
ノートPC用の大容量モバイルバッテリーは飛行機に持ち込めますか?
160Wh以下を2個まで機内に持ち込めます(国土交通省)。100Whを超えるものは航空会社への確認が要ります。2026年4月24日からは、機内での充電・給電もできません。
参考資料
- Apple「MacBook Air – 技術仕様」
- Apple「MacBook Pro – 技術仕様」
- Anker Japan「Anker Prime Power Bank (27650mAh, 250W)」、Anker(99.54Whの記載)
- 各製品のAmazonの商品説明・商品情報(出力・重さ・価格)
- モバイルバッテリーは飛行機に持ち込める?(国土交通省の案内をもとにした当サイトの記事)
2026年10月28日に確認。充電できる回数はメーカーの公表値で、パソコンの使い方や設定で変わります。

